フランスが誇る世界遺産モン・サン=ミッシェル(Mont Saint-Michel)。
海に浮かぶ中世の小島は、なんとも言えない美しさですよね。
モン・サン=ミッシェルは、10世紀から13世紀かけて建設された修道院で、今なおカトリックの巡礼地として機能しています。
世界遺産にも指定され、今でこそ世界中に知られているフランス屈指の観光スポットですが、
歴史的には、修道院ではない別の用途で使用されていた時期もありました。
石造りの重厚な建物に囲まれるようにそびえ立つモン・サン=ミッシェル、島全体が砦のように見えませんか?
実は、14世紀ー15世紀の英仏百年戦争の際に、モン・サン=ミッシェルはフランス本土を守る海上の要塞として非常に重要な場所でした。
海側には、たくさんの砲台があり、軍事的に重要な拠点であったことが伺えます。
また、フランス革命期には監獄として使用されていた歴史もあります。
修道院の中には、かつての囚人が暮らしていた薄暗い鉄格子の部屋があります‥
囚人たちが回していたとされている大車輪
モン・サン=ミッシェルは、19世紀の詩人ヴィクトル=マリー・ユーゴー(Victor-Marie Hugo)が修道院として重要性を説いたことにより、本来の修道院としての役割に復帰することができました。
さて、モン・サン=ミッシェルはフランス・ゴシック建築の最高傑作であり、その美しさを讃えてLa Merveille(驚嘆)と呼ばれています。
その中でも最も美しいと称賛されるのは、最上階にある回廊と食堂です。
回廊。いつも綺麗に手入れされています。
修道士たちの食堂。とても広いですね。
最上階は修道士たちの専用階でした。
現代のように高い建物がなかった中世、修道士たちは最上階からの絶景を満喫していたのかもしれませんね。
最上部分から。干潟がよく見えます。
中世にもカモメはいたのでしょうか ^ ^
次回は、パリからモン・サン=ミッシェルの日帰り旅行をレポートします。
お楽しみに!!