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『ボン・ヴォヤージュ』

フランス人は青が好き?Partie2

2021.03.08 ブログフランス文化・歴史
Bonjour!
お待たせしました!?青色の歴史、第2弾です。

本日は、「シャルトルブルー」で知られる世界遺産・シャルトル大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Chartresのステンドグラスについてお話したいと思います。

シャルトル大聖堂はパリから電車で1時間程度。日帰り観光におすすめです!
前回のブログでお話しした、カペー朝の紋章(青地に黄色い百合)を描いたステンドグラスもありますよ。


手前に見えるのは、フランスでよくみられる移動遊園地。
chartresの文字がだいぶ消えかかってますが…笑


シャルトル大聖堂は12世紀後半~13世紀初めに建てられた大聖堂で、フランスで最も美しいゴシック建築のひとつと言われています。
世界遺産の名にふさわしい、とても美しい大聖堂です。

大聖堂の内部は、ブルーを基調とした美しいステンドグラスに囲まれており、外から差しこむ光によって、青色の光に満たされたような空間です。
シャルトル大聖堂の見どころは、「シャルトルブルー」と呼ばれるその青の美しさにあります。

写真では、美しさの100分の1も伝えられていないのが残念です…



シャルトル大聖堂の青色ガラスに使われたコバルトガラスは、透明ガラスに酸化コバルトを溶かして青色に着色したもので、その起源は、なんと紀元前2000年くらいのメソポタミアに遡り、今でも一般的に使われている青色ガラスです。

何千年もの間使われている、数多くの青色ガラスの中でも、シャルトル大聖堂のステンドグラスの青色は、その鮮やかさで一線を画していると評価されています!!

美しいだけではなく、唯一無二ともいえる希少価値の高さもその魅力です。

ガラスの色彩は、透明ガラスに混ぜる酸化コバルトの中に含まれる不純物が影響するのですが、実は、シャルトルのガラスの不純物の成分は正確にはわかっておらず、その深い青色は、現代の技術をもってしても再現できないと言われているのです。

素晴らしい建築物や芸術は、その美しさに目を奪われると同時に、昔の文化レベルの高さや、その技術に感嘆せずにはいられません。
きっと、命を削るような情熱と努力を重ねてきているのでしょうね。

パリに旅行するときは、ぜひ、シャルトル大聖堂を訪れてみてくださいね!
私も、もう一度、青い光に満たされた聖堂の中に行ってみたくなりました。
コロナ禍が1日も早く終息することを願っています。

#chartres
#シャルトル大聖堂

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